神棚と仏壇を同じ部屋に設置しても良いのか?|設置する際の注意点も合わせて徹底解説

投稿日: カテゴリー 神棚


朝の習慣として、神棚や仏壇に手を合わせるということが少なくなってきた現代。

仏壇と神棚が、それぞれ仏様と神様を祀っていているのは知っているけど、仏壇と神棚は同じ部屋においてもいいのかな?などの疑問があるかと思います。

改めて、仏壇と神棚について考えてみられてはいかがでしょうか。

1.神棚と仏壇の違い

 神棚は神様、仏壇はご先祖様が祀られています。

神棚は、日本古来の民族宗教「神道」の祭壇であり、稲作や漁撈といった自然と関りをもった生活の中で、自然には神様がおられ、その神様に挨拶と感謝を伝えるための家庭におけるお社として広まりました。家の中に神社を設けるということです。

仏壇は、仏教の宗派によって違いはありますが、その宗派のご本尊とご先祖様を祀り、礼拝供養をするためのものです。仏壇は、家の中に神社を設けるということです。

2.神棚と仏壇を同じ部屋に祀っても良いのか?

神棚と仏壇を同じ部屋に祀っていいの?という疑問をよく耳にしますが、基本的にはOKです。ですが、同じ部屋に置くうえで、注意しなくてはいけないことがありますので、これからご説明する点を考慮して、配置してください。

3.神棚を設置するのに適した向き

神棚は、部屋の北側、または西側に、神棚の正面が東または、南を向くように祀ります。

東は、太陽の昇る方角。南は、太陽が一番高いところに来る方角のため、よいとされています。

ですが、神棚の向きは、この向きで置ければよいというくらいに考えて頂いて構いません。

神道は、民族宗教です。教祖や教典などもありません。そのため、厳格な決まりはありません。また、以前は神棚をどこに祀るかを決めてから家を建てることもありましたが、現在、神棚を置くことを考えて家が作られていないということもあります。

4.仏壇を設置するのに適した向き

 仏壇を置く向きは諸説あります。

4-1.南面北座説

北側に配置し、仏壇の正面が南を向くようにします。古来より、目上の人が南に向いて座るという考え方からきたものです。

4-2.西方浄土説

仏様のいる極楽浄土は西方にあるという考え方。仏壇の正面は、東を向き、拝む人は、極楽浄土の方角に向かって拝みます。

4-3.本山中心説

自分の信仰する宗派の総本山の方へ仏壇を配置し、拝む人が総本山へ向かって拝むようにします。

4-4.春夏秋冬説

方角で季節をなぞり、どの方向にしても良いとされているものです。

5.同じ部屋にお祀りする際のポイント

仏壇と神棚、両方祀る時に注意してほしいことは、次のようなことです。

 

5-1.向かい合わせで配置する

 仏壇と神棚を向かい合わせにすることは避けましょう。

仏壇に拝むときは神棚に、神棚に拝むときには仏壇にそれぞれお尻を向けることになります。それは大変失礼となるので、向かい合わせの配置は避けるようにしてください。

5-2.並べて配置する

神様は、仏様よりも上位と考えらえているため、神棚は部屋の中心に近いところが望ましく、向かって左に神棚、右に仏壇が来る並びにします。

5-3.上下の配置

 神棚は天井よりの高い位置が多く、仏壇は床に置かれて配置されるこ とが多いかと思います。  

 神様が、仏様を踏んでいるような配置とされる、仏壇の真上に神棚が来ないようにしましょう。  

 もし、どうしても同じ方角に両方が来るようでしたら、中心がずれるように配置します。

6.まとめ

 神棚は、前に述べたように厳格な決まりはありません。よいとされる方角などはありますが、なによりも自然の神様へ挨拶と感謝を毎日行うことが大切です。

 仏壇は、宗派によって違いはあるものの、ご先祖様を思う気持ちが何よりかと思います。

 それぞれ、神様・仏様という点でポイントに違いはありますが、毎日お参りすることが一番大切です。

 せっかく毎日、お参りするなら神様・仏様に失礼が無いように気を付けたいものです!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です