「パワースポット」「運気上昇」縁起の良さそうな言葉とともに紹介される神棚ですが、興味はあっても、何かと難しい作法や、間違ったつくり方をしたら、逆に罰が当たってしまうのでは…
そんなふうに考えてしまい、神棚つくりを諦めてはいませんか?
安心してください!ちょっとしたルール(形)と、神様を大事にする気持ちがあれば、神棚をつくる事は難しくありませんよ。
今回は、設置場所や神棚つくりに必要な物、事柄を確認しながら、一緒に神様のお家をつくりましょう!!
Contents
1.神棚とは
お家や事務所に神道(しんとう)の神様をお祀りするための棚です。
もっと簡単に言うと、いつでもお参りできるお家の神社です。
2.神棚をつくる場所
人の目線より高い場所、南向きあるいは東向きが良いとされています。
そして、適さない場所も知っておきましょう。
同じ部屋で、仏壇と向かい合わせになる場所や、汚れやすい水回りなどは適しません。また、神棚の上を人が行き来するような場所も適しませんが、昨今の住環境では難しいので、神棚の上に「雲」の文字を貼ることで解決します。
神棚の「雲」について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
あまり難しく考えず、日々のお参りがし易い場所が良いと思います。
3.神棚に必要なもの
3-1.棚板:
木で作られた棚板は、場を清め、聖域を作り出す役目をします。
天井から吊れない、最も良い方角に祀れないからといって、直接、御神札を壁に張ったり、置いたりせずに、どうか木の棚板を用意してくださいね。
3-2.御神札:
御神札は神様の分身です。
先ずは3つの御神札の意味を覚えておきましょう!
【天照大神】
ご存じ!国家の最高神。皇室の御祖神であり、日本人全員のご先祖。
【産土(うぶすな)神社(氏神神社)】
各家庭、各会社が所在する地域を統治する神様。
氷川神社や熊野神社など、多くの町にある神社がなることが多いです。
【崇敬神社】
繋がりのある神様、崇敬の対象としている神様。
生まれ故郷神社の御神札や商売繁盛などの御神札もこれにあたります。
御神札は必ずしも3枚でなければいけないわけではありません。
崇敬神社の御神札は複数枚でも構いません。
とは言え、あまり欲張って多くの御神札を祀るのはよくないですね。
神様への「祈り」や「感謝」が、単なる「お願い」の場になってしまいますからね…。
3-3.お宮:
こちらでは一般的な一社造り、三社造りの形と御神札の納方をご紹介します。
一番前に神宮大麻、次に氏神神社のお神札、その後ろに崇敬神社のお神札をお祀りします。
中央に神宮大麻、向かって右に氏神神社のお神札、左側に崇敬神社のお神札をお祀りします
3-4.神具:
【瀬戸物】
・榊立て(さかきたて) 御榊を立てる為のもの。左右一対。
・瓶子(へいじ) お酒をお供えするもの。左右一対。
・水器(すいき) お水をお供えするもの。湯呑茶碗でもよい。
・お皿 お米、塩をお供えする。1枚ずつ。
・神鏡(しんきょう) 神鏡を置くことで神棚がより荘厳で厳粛なものに感じられます。
3-5.お供え物:
基本的には、米、塩、水をお供えします。なるべく御酒、御榊もお供えしたいです。
米、塩、水の場合。
中央に米、向かって右に塩、向かって左に水をお供えする。
お供えする順番は、米、塩、水の順番。
米、塩、水、酒の場合。
中央に米、二列目に酒、手前に向かって右に塩、向かって左に水をお供えする。
お供えする順番は、米、酒、塩、水の順番。
御榊はお花屋さんで購入できます。
選べるコースの定期便もあるので買い忘れもなく安心です。
↓↓
https://www.kubodera.jp/sakaki/
米、塩、水は毎朝の日供祭(にっくさい)、お酒、お榊は1日、15日の月次祭(つきなみさい)で新しくものをお供えましょう!
「毎日なんて無理…きちんとやらないと罰が当たってしまうなら神棚をつくるのはやめよ…」
その考えは勿体無いです!
きっと神様はそんな事で罰は与えません!
先ず、出来る事を無理なく始めましょう。
そのうち、朝、顔を洗う、歯を磨くと同じように習慣になっていくと思いますよ。
4.神棚のつくり方
4-1.神棚セットを使う場合
いままで紹介したものを一から用意するとなると、大変ですが、全て揃ったセットがありますよ!
↓↓↓
https://www.kubodera.jp/kamidana/
神棚を吊る場合は、下準備が必要ですが、置き型仕様で小さい神棚なら不器用な私でも10分程で組み立てることが出来ました!
御神札、お供え物、御榊以外がセットになっているので、届いたその日に神棚がつくれます!
4-2.神棚をDIYする場合
部屋にあう神棚を自分で作りたい!と考えている方も多いと思います。
センスの良い、オリジナリティあふれる神棚は憧れます!
手間はかかりますが、掛かる費用も抑えられ、何より自分でつくった神棚は、より一層、愛着が沸くことでしょう。
RoomClip Hirosige66さん
吊る仕様にする場合、注意したいことは、棚の強度です!!充分すぎる頑丈さが必要です。
お祀りした神棚が落ちてしまった…なんて悲しすぎますからね。
先ずは、設置する壁の状態を把握すること。
そして、その壁にあった施工を行うことです。
DIYの知識もセンスもない私でも、わかりやすい!と感じた壁についての記事です。
↓
https://makit.jp/00014/
また、ディアウォールを使用すれば、壁に傷を付けずに棚をつくる事ができます!
https://www.kamidana888.jp/2017/01/18/賃貸の家にディアウォールで神棚を設置しました/
↑
こちらはプロの方が行った施工事例ですが、とても分かりやすいです。
慣れていない方も、腕に自信がある方も、ケガには注意してくださいね。
4-3.お子さんと一緒に神棚をつくりたい場合
お子さんでも、簡単にボンドだけでつくれるお宮(一社)です!!
神棚をお子さんと一緒につくり上げることで、神棚を意識するきっかけになると思います♪
こんなかんじでシンプルでかわいいお宮が出来上がります!https://www.kubodera.jp/handmade/
5.神棚のお参りの仕方
参拝は二礼二拍手一礼
・神棚へのお供えは家庭では家長、会社では社長または責任者が行います。
・お供え後、神社と同様に、二礼二拍手一礼の作法で参拝します。
・二礼二拍手一礼は、まず背筋を伸ばして90度のお辞儀をします。
次に胸の高さに手を合わせ、二回拍手します。
最後にもう一度90度のお辞儀をしましょう。
・家族や社員など複数の人で行う場合は、バラバラに参拝するのではなく、先導者に合わせてお辞儀と拍手をするようにしましょう。
上記は参拝の作法の形です。慣れないと形式にとらわれてしまうと思いますが、大事なのは感謝の気持ちや祈りをささげる事です。
最初は「ありがとうございます」だけでも!
不思議と色んな事に感謝する気持ちが出てきます!!
私はこれも神棚のご利益の一つだと思っています。
形は勝手に体が覚えますよ。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
神様のお家。自作することもできる神棚ですが、自分好みの素敵な神棚をつくりあげ、「お家、事務所にパワースポット完成!!」…ではないのです。
神棚は、お札を納めれば勝手にパワーを発生するインテリアではありません。
神棚をつくり、お供え物を用意し、作法の下でお参りする「形」と、祀り。日々、感謝と祈りを唱える「心」が一つになった時に神様が現れるのではないでしょうか。
きっとこの記事を読んでいる方は、神様に失礼がないように神棚を祀りたいと、検索し見つけてくださったのだと思います。
その気持ちが正に神様を大事に思う気持ちではないでしょうか?
皆さんの神棚に神様が現れ、充実した日々がおくれますように…!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!