お祀りしている神棚にトラブルが起こると、皆さんはこんな風に考えてしまいませんか?
「バチが当たる」「良くないことの前触れでは…」
不安になってしまいますよね。
今回は、神棚にまつわる起こりがちなトラブルと、対処法をご紹介したいと思います。
1.御神札(おふだ)にまつわるトラブル
神様の存在の象徴である御神札なだけに、ここで起こるトラブルは相当なバチが当たるのでは…
『神棚から御神札を落としてしまった』
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丁寧に埃を払い、お詫びをし、神棚に戻して大丈夫です。
ただし、落として、踏んでしまったのなら新しい御神札をお祀りした方がよいでしょう。
『御神札が破けてしまった、汚してしまった』
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修復可能な破れであれば、丁寧に修復し、お詫びをし、神棚へ戻します。故意ではない汚れも交換の期まで同様に祀り続けて良いでしょう。
御神札にトラブルが起こった時、
災いから守ってくださった、身代わりになってくださった
等とも言われています。
そう聞くと、とても有難く、許された感じがしますね。
しかしながら、その御神札に後ろめたさを感じてしまうようであれば、新しい御神札をお祀りしたほうが良いでしょう。
2.宮形(みやがた)にまつわるトラブル
「神棚」と聞くと宮形を思い浮かべる方が多数だと思いますが、実は厳密に言うと棚部分がまさに「神棚」です。この宮形は他にお宮(おみや)やお社(おやしろ)とも呼ばれています。
『装飾が取れた』
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木工用ボンドで修復できます。
装飾用金具は殆ど接着剤で施されています。(接着剤は少量が良いです。多いとはみ出してしまい回りを汚してしまいます。)
『御神札が入らない(サイズが合わない)』
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折り曲げたり、無理やり宮形に収めようとせず、宮形の横に並べましょう。
3.棚板(たないた)にまつわるトラブル
神棚は木材から造られます。
木材も人間と同じように環境の影響を受け、膨らんだり、縮んだりします。
冬場の乾燥やエアコンの冷房、暖房の風は棚板の割れ等の原因の1つになってしまいます。
神棚の割れは不吉の前触れでもなんでもなく、長年生きた木材の性質です。
『棚板に割れが出てしまった』
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パテや木工用ボンドで修復できます。
下の写真の様な小口(年輪が見える側の断面)の小さい割れには木工用ボンドを。
2㎜以上の割れには、木材の色に合うパテを使うと修復場所が目立ちづらいです。
割れ部分に木工用ボンドを塗り込み、馴染ませます。
(この時に小口全体に塗り広げれば他の割れ防止になります。)
良く乾いたら紙やすり等で表面を整えます。
『ぶつけて凹んでしまった』
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紙やすりで均す。凹み部分を集中的に均し、仕上げは凹みの周りも広く撫で仕上げます。
また、他に有効な方法として、凹みに少しお湯を垂らすと膨らんできます。
乾いたら、同様に凹み部分を紙やすりで仕上げます。
殆ど目立ちません♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?
神様を大事に思うが故、バチや災い穢れに敏感になってしまのはとてもよくわかります。
ですが、悪い方に考えれば、不思議とそのようになってしまうものです。
この記事でお伝えしたかった事は、
物理的に起こってしまったトラブルを災いと考えるよりも、
適切な対応、処理をして、改めて、神様と向き合い感謝する事が大事なのだと思います。
お読みいただきありがとうございました。皆様のご多幸お祈り申し上げます。