はじめに
いざ、神棚を祀るとき、お米や塩の配置や、どんな神具を選んだりすればいいのか迷いますよね?
今まではお札だけを祀っていたけど、感謝を込めて神具を追加してみようかと思ったときの参考にしていただけたらと思います。
では、神具について見ていきましょう
神棚には水玉、皿、榊立て、瓶子、神鏡を揃えるのが一般的です。
丁寧にお供えするために八足台や三宝に神具を乗せてお供えします。
そのほかに、真榊やかがり火、灯篭などを設置すると、より丁寧なおまつりができます。
Contents
1.神棚の神具って何?
神具(しんぐ)とは、神道の祭祀に用いられる道具、または器具のことをいいます。
2. 神具の種類と役割
2-1.水玉(みずたま)
お水を入れてお供えします。
朝の一番初めの水をお供えするのが良いでしょう。
お供えするときは、ふたを取っておきます
2-2.皿(さら)
皿には、お米、お塩を入れます。
お米、お塩は毎日新しいものに交換をしましょう。
お米は洗米をお供えするのが一般的です。
お塩は海水から造られた塩をお供えしましょう。
神棚に向かって真ん中にお米・右にお塩になります
2-3.榊立て(さかきたて)
榊立てには榊(さかき)を入れます。神棚の左右に対でお供えします。
神事に欠かせない榊。常にみずみずしい状態を保ちましょう。
榊立ての水はこまめに変えると長持ちします。
2-4.榊(さかき)
神事や神棚に欠かせない榊(さかき)。
榊は毎月の1日・15日に新しいものに取り換えるのが一般的とされていますが、枯れる前に新しいものと取り換えましょう。
(神社でも毎月1日には月嘗祭として、神社内の榊を取り換えています。)
2-5.瓶子(へいじ)
瓶子は、神様にお神酒をお供えする際に使う器です。
対になるようにお供えします。
お神酒は、お米から造られた純米酒が最適です。
※お供えするときは、ふたを取っておきます
2-6.三宝(さんぽう)、八足台(はっそくだい)
丁寧にお供えするために、三宝または八足台に乗せておまつります。
三宝(さんぽう)
三宝は、神饌(水・米・塩・お神酒など)をのせておまつりするものになります。
お正月やお祭りの日には、海の幸や山の幸を三宝に乗せてお供えします。
三宝の種類
- 三宝
- 二枚足三宝
- 折敷
「へそ」と呼ばれるつなぎ目部分(器部分)が自分のほうへ向くように置きます。
八足台(はっそくだい)
八足台は三宝と同じ用途で、神饌(水・米・塩など)をお供えするのに使います。
水玉・皿を八足台の上に乗せておまつりします。
縁起のいい八本の足で作られているのが特徴です。
2-7.神鏡(しんきょう)
神鏡を通して神さまを祀る意味とともに、鏡と対面することにより、自分の姿を映すことから、清らかな心で神さまに向かうことにつながります。
一般的に神棚の正面に置きます。
鏡が曇ってきたり汚れが取れなくなったときは、新しいものと取り換えましょう。
神具の中でも特に大切なもののひとつになります。
2-8.真榊(まさかき)
真榊とは・・・神様の領域をあらわす神具です。
三種の神器である、鏡・勾玉・剣が飾られています。
神棚に向かって左に剣、右に勾玉と鏡がついたものをまつります。
2-9かがり火(かがりび)・ローソク立て
かがり火は、神前に明かりを灯すために使う神具です。
針の部分にローソクを立て灯を灯します。
かがり火・ローソク立て共に、神棚の左右に一対になるように置きます。
2-10.鳥居(とりい)
鳥居は神社の象徴でもあります。
神さまの聖域と人間世界との境界を示すものです。
神棚の前に置きます。
2-11.しめ縄(しめなわ)
神さまの聖域と人間世界とを区別するために張る縄。
神聖な場所である神棚に取り付け、魔除けとし、無病息災・家内安全を願うという意味があります。
しめ縄には紙垂(しで)と呼ばれる紙片を挟み込みます。
稲妻の形である紙垂は豊作を表し、邪なものを祓い、聖域を示しています。
新たな年を迎える準備として、しめ縄は年末に交換される慣わしがあります。
神棚の上部、雲板などに取り付けます。
3.神具の配置と祀り方
神具は、
水玉(1個)、皿(2枚)、瓶子(1対)、榊立(1対)、神鏡(1個)を飾ります。
水玉 向かって左側に置きます。
皿(米)真ん中に置きます。
皿(塩)向かって右側に置きます。
瓶子 米、塩、水の外側に対にして置きます。
榊立 瓶子の外側に対にして置きます。
神鏡 お宮の正面に飾ります。
4.正しいお参りの仕方
神棚はご家庭に神社があることと同じですので、神棚へお参りする時の作法は、神社へお参りするときと同じで、「二拝二拍手一拝」が基本です。
より丁重にお参りしたい時は、まず二拝してから祝詞(※家族の健康などを心の中で祈念してもよいと思います)を奏上し、その後に「二拝二拍手一拝」を行うという方法もあります。
まとめ
いかがでしたか?
神棚の処分は、これと言った正解がなく、難しいと考えている方が多いと思いますが、自分が後悔しない処分方法さえ知っていれば難しいことではありません。
一番確実な方法は近所の神社に相談依頼することです。
最後に。「お札」だけは絶対にごみとして処分しないようにしましょう。
なによりも大切にしなければいけないのは「お札」です。
これが神様の本体といっても間違いありません。
粗末な扱いをして、罰が当たるようなことがないようにしましょう。