神棚を祀ってみようと思うけど、どこに取り付けていいのか、わからないと悩みますよね?
神棚は、どこに設置してもいいわけではありません。
そこで今回は、神棚を設置するときに気になる、神棚をお祀りする方角についてご紹介いたします。
Contents
1.神棚の方角は、どの向きがよいのか?
1-1.神棚の向き
図のように、北側に置き、神棚が南を向くように、または、西側に置き東を向くように祀ります。
江戸時代から続く旧家や代々続く老舗の商家などでは、神棚の位置をあらかじめ決めてから家の設計や構造を考えて建てられました。
昔の家の玄関が東向き、南向きに位置していることが多いのは、玄関に神棚を取り付けることが多かったためです。
ですが、現代の住宅・オフィスは、神棚の位置のことを考えて建設されてはいません。位置にこだわっていては、神棚を祀ることができなくなってしまうので、できればこの向きに設置ができればよいと思って下さい。
1-2.なぜ、南か東向き?
南は、太陽が一番高いところになる方角です。明るさの象徴とも言える方角です。
東は、太陽が昇る方角です。一日の始まりの象徴であり、事の始まりとして表現されることもあります。
また、八百万の神を取りまとめる総氏神の天照大御神は、太陽の神様とも言われます。さらに、太陽光には浄め効果があると言われ、太陽を重視することが多いです。
2.方角以外に注意する点
2-1.高さ
神棚は、神様が住まわれる場所なので、人間の世界と違うところに取り付けるのがよいとされています。人のいる部屋で明らかに違うように出来る方法は、「高さ」です。人の目線より高いところに設置するのがよいとされます。
2-2.戸建ての場合の設置場所
江戸時代の庄屋住宅には、清浄な場所として、神棚専用の部屋を設けるところもあります。
ですが、閉ざされた部屋より、人の集まる場所が良いとされています。
家庭ならリビングのようなところに設置するのがよいでしょう。
もっとも、神棚の下を人が通ることは避けなければいけません。神様が落ち着いて過ごせないからです。
ドアの上のような、人が頻繁に行き来するような場所に設置するのもやめましょう。
2-3.マンションの場合の設置場所
「神棚の下は人が通らないところ」と先程申し上げましたが、神棚の上も良くありません。神様の上を人が歩くことになるからです。
マンションやオフィスビルの場合は、上の階にいる人たちが神棚の上を歩いてしまうということになってしまうと考えられます。
そのため、どうしても上の階で、神棚の上を人が通るような場合には、雲板や雲の文字を設置する方法があります。
神棚の雲について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
2-4.職場の場合の設置場所
神棚は社長室等に設置されているイメージですが、できれば社長室や会議室は避けて、職場スペースに設置しましょう。
人がたくさん集まっている場所に設置する方が良いからです。
2-5.その他に避けた方がいい場所
部屋の出入り口の上など、神棚の下を人が良く通るところは望ましくありません。
トイレの近くも、不浄な場所とされるため、避ける方がよいです。
また、神棚と仏壇が向かい合わせになるところも避けましょう。神棚にお参りするときは仏壇に、仏壇にお参りするときは神棚にそれぞれお参りする人がお尻を向けることになるからです。
3.取り付ける時の注意点
ここに神棚を祀ろうと場所に目処がたったら、どのように設置するかを確認しましょう。
天井から吊って祀りたいのなら、その天井が神棚の重さに耐えれるかを確認して下さい。
天井の中の材料が石膏ボードや薄いベニヤ板だけでは、重さに耐えられません。
また、釘やネジが効く場所かの確認をします。
もし、難しいようならサイドボードやロッカーの上に置くように設置するのも良いでしょう。
4.まとめ
日本古来からの神道ですが、開祖もなく、教典などもありません。
そのため、今回は方角をはじめとする注意点を掲載しましたが、これも絶対的なルールではありません。ですが、せっかくお祀りするなら、より良い場所に神様をお迎えしたいものです。参考にして下さい!
最後まで、見て頂きありがとうございました!