お詣りをしたときに、どの様な作法で拝礼したら良いか、わからない方も多いと思います。
今回は正しい拝礼の仕方を解説したいと思います。
1.感謝を込めて
すべてを認めて「ありがとうございます」
拝礼の仕方は、神社と同じく、「二拝二拍手一拝」の型です。
まず二回拝をし、そのあと手を二回叩き、神様に感謝と祈りを伝えます。終わったら、最後に一拝します。
「祓詞(はらえことば)」や「神棚拝詞(かみだなはいし)」などを読み上げるのもよいでしょう。
もちろんそれらはするに越したことはありませんが、あくまでも、神棚は「感謝」と「祈り(生命の宣言)」の場です。
2.拝礼の正しい作法「二拝二拍手一拝」
「二拝二拍手一拝」
- 二度、拝(正しく直立し、90度になるくらい深々と頭を下げる)
- 二度、拍手(両手を合わせ、静かに左右を開いて拍ち合わせる)
- 終わったらもう一度、拝を行う
3.「祓詞」、「神棚拝詞」
3-1.祓詞(はらえことば)
掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
御禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等 諸諸の禍事罪穢有らむをば
祓へ給ひ清め給へと白す事を 聞こし食せと 恐み恐みも白す
(読み)
かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ
つくしのひむかのたちばなのおどのあわぎはらに
みそぎはらえたまいしときになりませるはらえどのおおかみたち
もろもろのまがごとつみけがれあらむをば
はらえたまいきよめたまえともうすことを きこしめせと
かしこみかしこみももうす
3-2.神棚拝詞(かみだなはいし)
此の神床に坐す 掛けまくも畏き 天照大御神
産土大神等の大前を 拝み奉りて 恐み恐みも白さく
大神等の広き厚き御恵を 辱み奉り 高き尊き神教のまにまに 直き正しき
真心もちて 誠の道に違ふことなく 負ひ持つ業に励ましめ給ひ 家門高く
身健に 世のため人のために尽くさし給へと 恐み恐みも白す
(読み)
このかみどこにます かけまくもかしこき あまてらすおおみかみ
うぶすなのおおかみたちのおおまえを おろがみまつりて
かしこみかしこみももうさく おおかみたちのひろきあつきみめぐみを
かたじけなみまつり たかきとうときみおしえのまにまに なおきただしき
まごころもちて まことのみちにたがうことなく
おいもつわざにはげましめたまい いえかどたかく みすこやかに
よのためひとのためにつくさしめたまえと かしこみかしこみももうす
まとめ
まず「ありがとうございます」と、「よい」ことも「悪い」ことも関係なく、与えられた一切のことに、物に、人に感謝することです。
「よい」「悪い」は、ある時間と空間のなかでのよし悪しです。「本当につらい。なんて運が悪いんだ!」と思っていても、あとになって「あのときは大変だったけれど、振り返ってみると、あの経験をしていてよかった」と思うことは多いものです。
今はよいと思っていても、時間がたてば悪いことになるかもしれないし、今、悪いと感じることも、よいことの前触れかもしれません。
よい・悪いとか、成功・失敗といったことは、すべて相対的なもので、そのときだけ、自分だけの評価では、そのことの本質がわからない場合もあります。
大切なのは、「よい」ことも「悪い」こともすべて「ありがとうございます」と認めることです。
自分にとっての不足や不都合ばかりを数えていては、神様の力は入ってきません。
すべてを感謝して、受け入れることが、本当の「ありがとうございます」なのだと思います。
神棚拝詞や祓詞を奏上する時の、作法が良く分かりました。
今、神社で大祓詞などを奏上しております。今まで時、大祓詞奏上とタイトル?を言ってから奏上していました。YouTubeを見たら、『タイトルは言いません』『タイトルを言ってから唱えます』と言われる神職さまがいらっしゃいます。
YouTubeで祝詞を奏上されている神職さまに、質問しましたら回答をいだきました。参列者がいるときは、タイトルを言います。いない時は、タイトルは言いません。と言うことでした。 特に決まりはないのでしょうか?
逸見健司 様
コメントいただき、ありがとうございます。
こちらは神職ではありませんので、
お聞きになられた神職さまを参考にされるとよいと思います。
よろしくお願いいたします。