はじめに
「神棚は、お宮が重要」
と思っている方も多いかと思いますが、実は棚板も同じくらい重要です。
今回は棚板の意味と選び方について、
・棚板の種類
・棚板の設置の際の注意点
などにも触れながら、わかりやすく解説していきます。
それでは始めます!
Contents
1.棚板はなんで必要?
1-1.目線より高いところに祀るから
神様は、上にいらっしゃると考えられています。そのため、神棚は人の目線よりも高いところに祀ったほうがいいとされています。昔は、神棚を祀ることを前提をに家が建てられていたため、神棚を納めるスペースがあらかじめ設けられていることもありました。
ですが、現在は神棚を祀ることを考えて家がつくられているわけではないため、神棚を設置しようとした時に、そのスペースを作らなくてはなりません。
その時に大切なのが棚板になります。
1-2.結界の役割を果たすから
お札を祀るお宮の周りの神具などは、結界の役割を果たしていることが多く、お榊も「境の木」から「榊」になったとも言われます。
棚板にも結界の役割があり、この中は神聖な空間という意味があります。
2.神棚の棚板 種類
2-1.サイズ
基本的な神棚の棚板サイズをご紹介します。
⑴間口1100㎜(3尺6寸5分)、奥行360㎜(1尺2寸)
⑵間口900㎜ (3尺)、奥行360㎜(1尺2寸)
⑶間口900㎜ (3尺)、奥行300㎜(1尺)
⑷間口660㎜ (2尺2分)、奥行300㎜(1尺)
⑸間口500㎜ (1尺6寸6分)、奥行240㎜(8寸)
⑹間口1350㎜ (4尺5寸)、奥行240㎜(8寸)
⑺間口1820㎜ (6尺)、奥行450㎜(1尺5寸)
これらは基本的な一例です。
最近は住宅事情の変化に合わせた、様々なサイズが出てきています。
2-2.樹種
⑴木曽檜
伊勢遷宮にも用いられた「木曽檜」
木材の肌理の美しさや、優れた耐久性抗菌性という特性から伊勢神宮をはじめ、古くから重要な建築物に使われてきた素材です。
⑵桧
桧の木目の美しさと白っぽい色柄で、神聖な場所にはかかせない材質です。そのため、こちらも神社や大名屋敷などでも、よく使われました。
「霊(ひ)の木」が名前の由来とも言われています。
⑶けやき(欅)
木目が力強く美しく、重厚感のある色見が特徴です。
けやきは、耐久性があることから神社仏閣などで使用されています。京都の清水寺の舞台にも、けやきが使われています。
3.棚板の選び方
3-1.どの部屋に設置するか決める
最初にどの部屋に神棚を設置するかを決めましょう。
設置する部屋はなるべく人が集まり、かつ明るい部屋がよいです。
神棚は、家庭ならリビング、オフィスなら、社長室や会議室のような部屋より、従業員がたくさんいる部屋を選びましょう。
閉め切った部屋より、風通しがよく、明るい場所がよいとされています。
3-2.設置したい場所へ置けるサイズか確認する
次に置きたい部屋の置きたい場所に合うサイズかどうかの確認をします。
棚板だけでなく、お宮やお供え物もするなら、その分のスペースも考えましょう。
3-3.設置する思いを込める
もし置けるようでしたら⑴の間口1100㎜(3尺6寸5分) 奥行360㎜(1尺2寸)をお勧めします。「365日、12か月お祀りします。お参りします」という意味の語呂合わせでもあったりしますが、せっかく祀った神棚にそんな誓いを込めるのもいいですよね。
また、会社で神棚を設置する際は、その事業への思いや、事業を通じて社会にいかに貢献するかといった志に比例します。
今は、オフィスを間借りしているけれども、将来は、もっと広いオフィスに移って、あるいは自社ビルを建てたいと考えていて、その時に備えて神棚だけは大きいものを選ぶ経営者の方もいます。
志の大きさで、企業の成長を先取りするのです。
5.注意点
人の目線より高い位置に祀る場合、天井から吊るすことをご紹介しましたが、天井から吊って祀りたいのなら、その天井が神棚の重さに耐えれるかを確認して下さい。天井の中の材料が石膏ボードや薄いベニヤ板だけでは、重さに耐えられません。
また、釘やネジが効く場所かの確認をします。
もし、難しいようならサイドボードやロッカーの上に置くように設置するのも良いでしょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
お宮を載せているだけと思っていた棚板には、こんな意味があるんです。
そのため、棚板選びも重要です。
ご参考にしていただき、いい環境に神様をお迎えしましょう。