皆さんは神棚への拝礼はいつやりますか?誰がやりますか?
そんな疑問について考えてみましょう。
1.いつやるの?誰がやるの?
- 拝礼は気が満ちている朝に行う
神棚に対する日々のお勤め(お供え、拝礼など)は、本来、その集団の長の仕事です。
1-1.長がやる?
会社であれば社長。お店であればご主人、店長です。
「しきたり」とされていることですが、実はこれは、非常に合理的な考え方です。
神棚への拝礼は、朝に行われます。
早朝の、新鮮な気、霊妙なる気が満ちているときこそ「祈り」にふさわしいからです。
責任者が、昼頃になってからゆっくりあらわれて、神棚に手を合わせても、どうも収まりが悪いものです。
きちんとした会社は、経営者が誰よりも早く出社しているものです。
神棚は、経営者にとっても自浄作用となります。
1-2.当番制は?
当番制の意味
経営者が朝一番にお祀りするのも大切ですが、もう一つ有効なのが、神棚の当番を決めることです。
社長や店長に代わって、朝礼前に、水などお供え物を取り替える役目を、順番で社員に担当してもらうのです。
多くの社員は、神棚に接するのは初めてでしょう。
しかし、日本人のDNAのなかには、神棚を祀る、すなわち、神様とともにいるという考え方があります。
当番で関わることで、その社員にとっての「神様」に対するスイッチをオンにすることができます。
まとめ
最初は「神棚なんて宗教だろ。年寄りじゃないんだし、馬鹿馬鹿しい」と言っていた社員も当番制で神棚を祀り、お供え物やお榊の水を取り替えているうちに、清々しい気持ちになる。
「自然と感謝したくなる」と言うようになり、仕事に臨む姿勢も変わってくる。
そのような例を、たくさん見てきました。
朝礼のときに全員に神棚を拝礼させるだけよりも、当番制にして、一人ひとりが神棚に向き合うようにすることが、社員一人ひとりのスイッチを入れるのに役立ちます。
もちろん、経営者も常日頃、朝の時間に神棚と向き合い、感謝と祈りを捧げていただきたいと思います。
なお、神棚は女性が触ってはいけないなどと言う方がいますが、これは誤りです。
神棚のお祀りがかつての家長や組織の長だったから、その名残でしょう。
私たちは、皆、自分の人生の経営者です。
一人ひとりが神様に向かい、神棚をお祀りすることは、ごく当たり前のことなのです。