神棚を手づくりしてみましょう

投稿日: カテゴリー 神棚


 

私たちは、小学生をはじめ多くの方々に、「神棚づくり教室」を定期的に開催させていただいております。神棚づくりをすることで、次の世代を担う子供たちをはじめ、多くの方々に、日本の伝統文化のすばらしさを知っていただくきっかけになればと思います。

1. 心游舎での神棚ワークショップ

全国の神棚づくり教室に呼ばれている神棚マイスターの窪寺伸浩さん(クボデラ代表取締役)は、「今の日本人、特に若い方にとって、神棚はあまり馴染みのないものかもしれません。私は、木材屋の社長として、木材や神棚の大切さを多くの人に伝える仕事をしています。

私の会社は、木を哲学する企業を目指し、国内外木材製品、木質建材の卸売をはじめ、社寺用材の納入、そして神棚セットの販売も行っています」と語っています。

窪寺さんに神棚マイスターとしての普及活動歴を聞きました。

「5年ほど前の夏、浅草神社で、三笠宮彬子女王殿下を総裁にいただく心游舎が主催して、『神様のおうちをつくろう!』という、小学生を対象にしたワークショップが開催され、お手伝いをいたしました。

昔はどこの家でも見られた神棚ですが、その存在を知らない若い世代が増えてきました。
そこで、忘れがちな日本人と神様との関係を見直そうという趣旨のもと、30人ほどのお子さんが集まり、神様のお家、つまり神棚づくりを行ったのです。私は浅草神社の矢野先生から依頼を受けて、このワークショップの進行役をつとめさせていただきました」とのことです。

2.宮大工養成塾の皆さんと

「宮大工の新たな担い手を養成し、宮大工の伝統技術の次世代に継承する活動に取り組む社団法人宮大工養成塾(大阪府柏原市)が、願いの宮で講演とワークショップを主催し、私も参加させていただきました。

私が出版した『なぜ成功する人は、神棚と神社を大切にするのか?』をテキストに、お話をさせていただきました。願いの宮の宮司様のあいさつ、玉串奉奠に続き、神棚の大切さをお伝えし、最後に大勢の参加者と神棚づくりに勤しみました。
ワークショップでは宮大工養成塾の金田さんにも講師をしていただきました。

皆さん、真剣な表情で、一生懸命、神棚を製作していました。同じ木材でも、作り手によって形や表情が異なり、オリジナルの社ができたと思います。主催者からも、神様を祀る心に、神様が宿ると言っていただきました」

手づくり神棚教室の様子。材料は杉間伐材のみ。釘やねじは一切使用しません。

「神社庁の新居浜支部が主催した親子神棚づくり教室にも参加させていただきました。

主催者のホームページには、近年、神社の神札、伊勢神宮の大麻ともに、頒布体数が若い人を中心に減退傾向にあることから、若い親子連れの方々に何とか神棚を祀ってもらいたいと新居浜西条の神職みんなで知恵を絞って考えたのが親子神棚づくり教室です。

実際に木に触れ、そのぬくもりを感じながら、自分だけの手づくりの神棚を作ることができます。使用する木材は国産の杉間伐材、安心・安全で、環境保護にも貢献することができます。

手づくり神棚を作ることで、人間と自然は一体であるという自覚、いつも神様が近くにいるという感謝の気持ち、神棚を祀るという心の習慣などを学び、再確認いただける貴重な時間になると考えています、と述べております。まさに私たちの思いを丸ごと表現していると感じました」とのことです。

「生長の家が主催する小学生一日見真会、お父さん、お母さんのための一日見真会にも参加させていただきました。神社参拝に続き、午後から親子合同で神棚づくりワークショップが行われました。
神棚の材料となる木をよく見ると、年輪・節があり、それぞれに模様が違うといった感想が聞かれ、私は、木の特徴や木が大きくなるまでのこと、森の大切さについてお話させていただきました」

3.東京都神社庁での神棚教室

「東京都神社庁が主催する根津神社での神棚づくり教室にも講師として参加いたしました。手作りの神棚にお札を納めて、みんなで毎朝、神棚に手を合わせる楽しさを知っていただければと思いました」とのことです。

主催者のホームページには、「当日は不安定な天候のなか、小学生とその保護者合わせて30名以上の参加をいただきました。釘やのこぎりを一切使わず、ボンドだけで作る神棚は、一見簡単なように見えて意外と手こずる子供もいて、参加した保護者の皆さんも一緒になって格闘していました。

神棚は、神様の家庭の中でのお住まいであること、そのために丁寧に作らなければならないこと、また一人一人がマイ神棚を手にすることで、神様をより身近に感じていただき、一人一人の願いを感じていただけるような、そういった思いを少しでも持って帰っていただけたのではないでしょうか」と振り返っています。

窪寺さんをはじめ、神棚や日本文化に造詣を持つ多くの人が、神棚づくり教室などを通じ、伝統的な日本文化の象徴である神棚の大切さを地道に説いて回っています。

4.神棚を通じ実感する結ぶ力

窪寺さんに長年にわたる神棚教室の講師としての感想を聞きました。
「正直なところ、最初は、鳥の巣箱づくりのような木工教室になってしまうのではという不安もありました。しかし、子どもたちの、神様のお家をつくるのだという純真な思いのおかげで、このワークショップは想像以上に深いものになりました。

神様のお家はどこにあるのかな?神様のお家と言えば神社だけど、みんなの家にも神様が住んでくれたらいいと思わない? 私のそんな問いかけに、子どもたちは、神様って、どんな方なのだろうと大いなる好奇心を持ち、自由な発想と想像力で、素晴らしい場を作ってくれました。
神様のおうちをつくろう!というワークショップは、神様と人間という人類の大命題を考えるきっかけにもなりました。そして思いがけず、地域社会の子ども、神社、木(自然環境)を結びつける、最高の教材になりました。

無心になって神棚の製作に取り組む子供たちの姿から、私はこの『結ぶ力』を強く感じた次第です。元来、神社は、コミュニティ、つまり共同体の真ん中にありました。そしてそのコミュニティをまとめている存在こそが、神様だったのです」

手づくり神棚キットは、インターネット販売サイトにもたくさん出ています。また、DIY感覚で斬新な神棚を製作する風景が動画でも紹介されています。木の特徴を生かした見事な神棚もあり、驚かされます。

クボデラの手作り神棚キット(実用新案登録済み)も出ていますので、一度検索してみてください。特徴は、杉の間伐材を原材料とし、釘やねじは使用しておらず、お子様や初心者でも簡単に作ることができます。

お札を納め、自分だけのモダンな神棚としてご自宅で毎日、お祀りしていただきたいと思います。
https://www.kubodera.jp/handmade/


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です